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目的が曖昧なSE

目的が曖昧で作業手順がいいかげんな仕事を行うSEはダメなSEと考えます。ここでは、目的が曖昧で作業手順がいいかげんな仕事について記載します。

 

目次

  • ゴールがはっきりしていない
  • 手段の目的化
  • まとめ

 

ゴールがはっきりしていない

僕が考える目的が曖昧とは、仕事の結果到達すべきゴールがはっきりしていない状態である。要は、完成図がないか、あるいはぼやけていたり、一部欠落していたりする状態である。

 

完全な完成図がなければ、必要な部品も組立工程も分からない。ゆえに仕事が成功しないということになる。また、作業手順がいいかげんというのは、「手順自体まったくないか、一部欠落しているか、その通りにやっても完成しない」という作業手順である。

 

このように、「目的が曖昧」、「作業手順がいいかげん」はそれ自体、多くの仕事を失敗させる原因になる。だが、これらが複合的に組み合わさって、より高度にダメな事象をもたらすことも多い。それは、「目的と手段の逆転」という事象だ。

 

手段の目的化

本来、目的が最初にあり、それを実現する手段が検討され、目的と手段は明確化される。しかし、目的が曖昧だと、手段自体が目的化していくことがある。これが目的と手段の逆転現象を引き起こす。
とはいうものの、目的と手段の逆転は日常業務では非常に起こりやすいので注意が必要だ。なぜなら、時には目的は手段になり、手段は目的になるからだ。

 

たとえば、「お客さまに商品を売る」という目的を達成すべき場合は、「売るためのプレゼン資料を作る」ことは手段である。
しかし、プレゼン資料を作るときに「プレゼンを成功させるために必要な情報収集を行う、テクニックを学ぶ」ことは手段だが、この場合の目的は「プレゼン資料を作る」に他ならない。つまり、下記のような関係が成り立つ。

 

  1. お客さまに商品を売る(目的)
  2. 売るためのプレゼン資料を作る((1)の手段、(3)の目的)
  3. プレゼン資料を作るのに必要な情報収集を行う、テクニックを学ぶ((2)の手段)

 

 (2)売るためのプレゼン資料を作るは、(1)の手段であると同時に、(3)の目的になっている。これが、時には目的は手段になり、手段は目的になるという理由だ。

 

 この結果、いつの間にか、自分の仕事は「プレゼン資料をきれいに、完璧に書くこと」となる場合がある。本当の目的(仕事上のゴール)は、お客さまに商品を売る、のはずである。

 

 にもかかわらず、「よいプレゼン資料、テクニック、見栄え」という具合に、あるいはプレゼン資料の完成度が仕事の結果という具合に、目的がすり替わっていく。これが目的と手段の逆転である。

 

目的が曖昧なSE

 

まとめ
  • 目的が曖昧で作業手順がいいかげんだと手段が目的化してしまう

 

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