SE 請負契約
SEの仕事をビジネスパートナーに依頼するとき、派遣契約とは異なる契約として請負契約があります。このページでは請負契約の特徴と派遣契約との違いを見ていきましょう。
請負契約とはどのような契約か
請負契約とは、ある成果物をいつまでにいくらで作るかを決める契約です。例えば、A社でシステムを構築するプロジェクトがあったとしましょう。プロジェクトの作業は、APサーバ、DBサーバの構築、ネットワークの構築です。このとき、バートナーのB社に対して、「ネットワークの構築を2カ月以内に200万円で作ってください。」と契約するのが、請負契約です。B社はこのネットワーク構築の人件費がいくらかかったとしてもA社もB社も文句を言うことはできません。ネットワークの構築をB社は100万円で作ることができれば、B社は100万円の利益を得ることができ、逆にネットワークの構築に300万円かかるようであれば、B社は100万円の損失となります。
派遣契約と請負契約の違い
派遣契約と請負契約の違いは、発注側に指揮権があるかないかにあります。派遣契約の場合、派遣先と派遣会社は労働契約を結ぶので、派遣社員は派遣社員の指示に従う必要があります。請負契約の場合は派遣先の労働者に作業指示を出すことはできません。請負先には完成物の明確な定義を示すことはできますが、完成物を作るための指示を行うことは法律違反となってしまいます。
まとめ
- 請負契約とは成果物をいつまでにいくらで決めるかを交わす契約である。
- 請負契約では、請負先の労働者に作業指示を出すことはできない。